海老フライをいただいておりました時。
箸の先に摘まれた、そのシルエツトをしげしげ眺めて
わたくし、ふと思ひましたの。
「タマちゃんは、今ごろどうしているのやら。」
みなさんこんにちは。
寝そべりながら天本子供アザラシでございます。キュー。
すこぶるかわいく、天本子供アザラシでございます。
本当は天本ミツバチでございます。子供アザラシキュー。
と、ひとしきりわたくしの可愛らしさをアピールしたところで、
さて、タマちゃん。
かわいい盛りを過ぎてしまったが為に、
見向きもされなくなったダケだと思うのですがいかがでせうか。
その方がタマちゃん当人には幸せだと思いますが。
一方哀れなのは昨年。
すごい有様でございました。
テレビでタマちゃん報道されない日は無く。
あっちでタマちゃんが出没すればキャーかわいい。
そっちでタマちゃんが出没してもキャーかわいい。
こっちでキンタマがドサクサに紛れて零れ出てもキャーかわいい。
とんだ騒ぎでございました。
こともあろうか一年前、
ご記憶の方も多かろうと存じますが、
あの異常な感染率の高さとなった「コイヘルペス」問題の最中、
某局のワイドショーでの特別小特集が、
「タマちゃんが心配!
コイヘルペスの鯉を食べても大丈夫?」
でした。眩暈。
くだらなすぎて、思わず見ちゃったぢゃないか。
ちなみに、
鯉の養殖が盛んな茨城県が発表(昨年の11/12付け)した資料では
「コイヘルペス感染により死亡した鯉は約1200トンを越え、
被害総額はおよそ2億6000万円」
その発表の翌日に「タマちゃん大丈夫?」ときたワケです。
お母さま、こんなノンキな国に産んでくれてありがたうございます。
実際、最後にタマちゃんの姿(映像)を見たのは、
そのノンキな「タマちゃん大丈夫?」特集でしたので
かれこれ1年前でございます。
あれから1年、
わたくしの視界からぷっつり姿を見せなくなったタマちゃん。
でも、もしかすると半年前、
わたくし、タマちゃんとすれ違っているかもしれないのでございます。
いや、あくまでも「もしかすると」なのですが、、、
半年前の満員電車内。
少し離れたところからこんな話が聞えてきたのでございます。
「俺さあ。多摩川に住んでるじゃん?」
若い男の声でした。
「川崎に住んでる」や「多摩区に住んでる」ならまだしも
「俺さあ。多摩川に住んでるじゃん?」
多摩川って。川って。川に住んでるって。
もしや、彼こそがタマちゃんだったのではなかろうか?
それにしても誰に話し掛けてたんだ、タマちゃん。
ウタちゃんか?