2007年09月08日
国立劇場 小劇場
夏祭浪花鑑
住吉鳥居前の段
内本町道具屋の段
道行妹背の走書
釣船三婦内の段
長町裏の段
田島町団七内の段
一周忌を迎え、吉田玉男の名前をよく見かける。
忘れたくない人だけれど、こう、名前を見つけてしまうと却って苦しく辛い。
去年の2月公演、玉男は体調不良で休演した。でも、また、曽根崎心中の徳兵衛を操る玉男が見られるとものだと疑いもしなかったんだよ、あの時は。
今、日経新聞の「私の履歴書」では、吉田蓑助が連載中だ。切り抜いて読み返すほど毎日楽しみにしている。
その中に「玉男兄さん」と言う言葉を見つけなんだか泣けてきた。
叱られた後に飴玉を口に放り込まれたような、苦くて甘い感傷だった。