昨日、ようやく「太陽」を観た。
観るまで楽しみで楽しみで、昨日まで下記の本を読んでいた。
「昭和天皇 日々の食」
渡辺誠
4-16-359670-4
「ロイヤル・ディナー ~殿下のおもてなしをもう一度」
渡辺誠
4-391-12328-2
「ひと手間かけた心づくしの料理でおもてなし」
谷部金次郎
4-575-29616-3
「昭和天皇と鰻茶漬」
谷部金次郎
4-309-01435-6
著者はいずれも「大膳」で料理人をしていた方々。
人を見るには腹の中。何を食ってきたかと何を食わされてきたかの間の溝はさておき。
本の中に出てきた、天皇陛下の朝食のオートミールを二匙ずつ掬いミルクや砂糖を混ぜ調理の真似事をする皇后の姿。焼き芋を皮ごと食す天皇の好み。微笑ましくもあるが、何か針で刺される感覚を感じる。慎ましさだけではない、哀しさも恐ろしさも感じる。
「太陽」で、マッカーサーがまずいと云った肉を、旨いと食べる昭和天皇の姿がヤケに印象に残った。これをどう解釈するのか、一番意見が分かれるシーンではなかろうか。
しかし、桃井かおりはなんつーか、、、いい女だなあ。桃井からしたたったものを残らず舌でしゃぶりたくなるほどいい女だ。
イッセー尾形はいい。弁慶蟹をうっとりと眺めている時の表情たるや。あの顔が何ともいい。
子供の頃、「お笑いスター誕生」で初めて彼を見たときの衝撃は忘れられない。その晩は興奮して眠れず、一晩中彼の真似をしていたのを思い出した。