ダヴィンチコード効果だかで、モナ・リザの声復元する企画なんかあるらしいね。
あるらしいね、と好奇心がとどまるのは理由があるのですよ。
昔、そう、かれこれ30年くらい昔、学研の科学と学習でモナリザのなぞ特集なんかが組まれていて、「モナリザの声を復元すると、タレントの芳村真理さんの声そっくりなんだぞ☆」なんて書かれていたのを覚えているからなのですよ。
そう、「どーもー」の芳村真理(人差し指をあごに当てながら)。
神秘性が崩れた一件でございました。
でも、なんだかそれが刷り込まれていて、モナリザさんにそれ以外の声を出されたら困るのですよ。
記憶は馬鹿馬鹿しく埋葬するもの。真実はどうでもいい。記憶を大事にしたいお年頃なの。
で、「
寝ずの番」観ました。
下品に見えて品がある、、とかそういう言葉で片付けたくないのよね。
「泣き笑い」。心のひだひだにカスのように詰まった、あの言葉にできないおセンチな気持ち。
馬鹿馬鹿しいことを大の大人が夜通しやるワケですよチンポ。白けるヤツもおらんマンコ。
一生懸命やるわけですよ(あまりチンポだのマンコだの書くと、トンチンカンなトラバが付くから面倒だなあ。察してくれよ。)
馬鹿にとっては馬鹿な話だけれど、分かっているモンにとってはそれは馬鹿馬鹿しい話。
馬鹿馬鹿しいことを白けず真剣にできる人間ってすげえな。
だけど、なんだか終わった後に泣きたくなった。死んだヤツを送り出そうとするけれど、記憶に留めさそうとする、あの気持ちが蘇る。「夢」で葬列のまん前で浮かれ踊りして送り出していた笠智衆や、この「寝ずの番」で思いっきり故人を主人公にして馬鹿馬鹿しい騒ぎをしてやる様子、、、やっぱりおセンチな気持ちにグっとくる。
しかし、やっぱりお竜さんは美しいなあ、、、、(ここはあえて「藤純子」と表記してみる)
イーデス・ハンソンといい、わたくしごのみの配役。