2006年04月22日
よみうりホール 有楽町
立川談志「紙入れ」
立川談志「へっつい幽霊」
首を傾ける時、お急ぎになりますと痛めますよ。
親切ですね、わたくし。
開口一番。ジャージ姿でフラフラと高座にあがり座布団を尻に敷く立川藤志楼。
この方の落語には余り興味が無いのですが、この方が落語会に足を突っ込んでくれているからこの世界を面白がれるわたくしがここに居ます。そしてジャージ姿の高田がそこに居ます。ついでに東の小朝と西の文珍が目障りだと釣瓶は言います。
なんだか、高田大明神のご利益だがで、今夜の談志は妙に「なめらか」。
なんて言えばいいのか分からないけれど、とにかく「なめらか」。なんだか儲けた気分。
紙入れのおかみさん。本人は「オレがやるとすげえ色っぽくなるんだ」っておかみさんが、やっぱり良い。古典なんだけど、なんだか往年のコケティッシュな「ブロンド」のメリケン女優(の日本語吹き替え)っぽい。不思議なんだけど、談志ってどこかバタ臭くてモダン(近代ってより、昔アメリカに憧れた頃の想いで云うモダン)。それがとてもかっこ良く思える。
芝浜のおかみさんなんか、マリリン・モンローみたいでキュートこの上無かったしなあ。
それにしても、密通のきっかけが「お相撲」って。なんだろう、この抜けているのに底抜けにエロティックな状況は。
へっつい幽霊。
へっついの説明。