ご説明:
カテゴリ「芝居浄瑠璃芋蛸南瓜」では天本の観劇メモをまとめております。
ネタバレもあるのでご注意下さい。
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■データ
第54回 朝日名人会
日付:2005年10月08日
場所:朝日ホール・有楽町
番組は、
柳家さん作
「棒だら」柳家小太郎
「時そば」春風亭昇太
「買い物ブギ」立川志の輔
「宗論」柳家三太楼
「付き馬」三遊亭小遊三
棒鱈…
お座布に座り、
「前座のさん作は、私より歳が一つ上なんです。」と一言。
この方、顔(表情)が好き。
人の良さそうな顔だけど、顔をしかめて悪人面を作った時の凄みがいい。
武器よねえ。
時そば…
出囃子の笛が音が妙で一部のお客さんのツボに入る。
デビークロケット(でしたっけ?)は難しいのかしらん、、、
と思ったら、続く出囃子の笛も何だか妙な音だった。
(わたくしが分かっていないだけで、笛ってそういうものなの?)
昇太の「ボク、若手なんです。溌剌としてるでしょ。」的な歩き方もあざとくていい。
「敷島製パン 総額19億円横領 事件」がマクラ。
愛人が17人居てそのうち2人に2億円つぎ込んだって事件ね。
被告の「組合はスポンサー」っつー供述にちなんで
「稼いだお金が全部自分のものになる独り者のボクにとって、
お客さんはスポンサーです」
昇太の時そばは、「兄貴」と「与太郎」の二人組み。
一人で蕎麦屋に対するよりも、テンポに複雑さが混じる。
この方の技巧の高さとそのテンポの複雑さを「ボク、若くて溌剌としてるんです。元気な芸風なんです。」でくるんじゃう頭の良さって「怖い」。
好きだなあ。
買い物ブギ…
しょっぱなの「たらこのドリンク」で、もう志の輔にハート鷲掴み。
「疲れたらこのドリンク」の「疲れ」がとれて「たらこのドリンク」
そういう看板を下げているマツキヨなんかが鮮明に頭に浮かぶ。
この「絵」を浮かばせてしまう技術の高さがすさまじいわよねえ。
申し訳無いことに、喬太郎のトスカを聴きにいくために、三太楼から抜けました。
ああ、もったいない。もったいない。