。はにかむ



【芝居】新編・吾輩は猫である

ご説明:
カテゴリ「芝居浄瑠璃芋蛸南瓜」では天本の観劇メモをまとめております。
ネタバレもあるのでご注意下さい。
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■データ
新編・我輩は猫である
日付:2005年07月31日
場所:世田谷パブリックシアター・三軒茶屋




好きな役者が揃っていて、しかも演目が夏目漱石。
ご機嫌ですね。感想の筆も甘やかになるってもんですよ。

んー。違うな。
好きな作家を取り上げられたら普通は辛口な感想になりやすいものかな。
でも、このお芝居は良かった。

好きな作家の事を人がクチにする際、
多くして「その作品が好きで、それを書いた作家の人柄にも感銘をうける」など幻想を吐いたりするけれど、
そこは作家も人間なんだからお世辞にも褒められた所業をしていない事が多かったりするではないですか。
人徳の厚い事を作品中で抜かしているけれど薄情な人生だったり、
大層なグルメぶりを作品でひけらかしておいて、女中の目を盗んで喰うたくあんの尻尾を好んだり、と。
その姿を覚めた目(観察)で温かく(好意的に)見るところがこのお芝居にはあったような気がする。
そして、その視線が隠し味程度なのも絶妙だった。

劇場がほどよい大きさなのもいいね。
苦沙弥先生や漱石の家を出入りする人々が、
花道のように客席の間を通るのも良かった。

坂田聡の寒月(寺田寅彦ですか?)山崎一の迷亭君(大塚なんたら←失念 ですか?)が苦沙弥夫妻と横一列に並ぶ様子が「気持ち悪くて」良かった。
座布団を隙間なくぎっちりと4枚並べて座っているのね、彼ら4人が。
他人があんなに距離を縮めて肩を摺らせながら座る姿が良かった。
あの距離感、いいなあ。

綾田俊樹の二葉亭四迷・多々良三平がとぼけてて良かった。
おかしいのウラにあるペーソス。

でも、なんといっても良かったのは、
余り喋らない女中の梅沢昌代。
存在感があるのに邪魔にならない。
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by bithoney | 2005-08-01 16:35 | :芝居浄瑠璃芋蛸南瓜
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