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【落語】落語協会特選会「円丈作品集」

ご説明:
カテゴリ「芝居浄瑠璃芋蛸南瓜」では天本の観劇メモをまとめております。
ネタバレもあるのでご注意下さい。
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■データ
落語協会特選会「円丈作品集」
日付:2005年04月21日
場所:池袋演芸場・池袋

  そして演目は、
  「肥辰一代記」三遊亭ぬう生
  「稲穂のジュウタン」林家彦いち
  「月のじゃがりこ」 柳家喬太郎
  「フィッ」柳家小ゑん
  「遥かなるたぬきうどん」三遊亭円丈



  ちなみに、こんなチラシとのこと

肥辰一代記…
見逃しましたうんこー。
残念だなあうんこー。
レポート書けませんうんこー。
学級うんこー(口の端を指で広げながら)。


稲穂のジュウタン…
彦いちもすごいけど、
そもそもこれを話しにまとめた円丈って人はおそろしいなあ。
脳みその「内側から」バカと書かれている非日常のリアル。
夢中で神林長平だの広瀬正読んでた若い頃を思い出してしまった。
とり・みきや吾妻ひでおが熱くSFを語る気持ちに同調。

稲穂が微笑みながらおじさんの横を通り過ぎるところがいいなあ。


月のじゃがりこ…
林家正蔵、こと柳家喬太郎。
えーっと、これを映画予告みたいに云えばですね。
予告っぽくする必要ないが、あえて予告編(しかも洋画)っぽくすればですね。

あの円丈が喬太郎で蘇る(字幕)

「ペンは銃より強く、そしてペンより偉大なのはじゃがりこだ!」
タイムズ紙絶賛(うそ)

デデッデッデデン(重厚なリズム)
扇子を耳にあて険しい顔の喬太郎「なにい?コンクラーベ?」

ボシューン(SE)

デデッデッデデン(重厚なリズム)
喬太郎襟元を広げ、中からタバコを一本とるかのようなポーズのあと徐に
「じゃがりこじゃがりこじゃがりこじゃがりこじゃがりこじゃがりこ」

ザシューン(SE)

デデッデッデデン(重厚なリズム)
喬太郎頬を赤らめながら
「狛犬に染めてな」

ボシューン(SE)

デデッデッデデン(重厚なリズム)
喬太郎襟元を広げ、中からタバコを一本とるかのようなポーズのあと徐に
「じゃがりこじゃがりこじゃがりこじゃがりこじゃがりこじゃがりこ」

ザシューン(SE)

デデッデッデデン(重厚なリズム)
喬太郎アップで叫ぶ。
「おまえは文七元結か?」

カミングスーン、ザシュン。みたいな。な。な。
えーっと、そういう噺でした。じゃがりこじゃがりこ。

まとめ:通風の方がじゃがりこを食う仕草は鬼のようでした。


フィッ…
好き。
馬鹿馬鹿しいとは云うけれど、
これはすばらしく洒落たコント。
毒の抜けたモンティパイソン←ちょっと違うか。

遥かなるたぬきうどん…
還暦過ぎて弟子が5人以上いる噺家に許される二本扇子が今、
マッターホルンの氷壁を登る。

本で読んだこと、映画で観たこと、
いや、それどころか、だらだら眺めていたテレビに映っていた情景までも
円丈の脳は「リアルな体験」として処理して蓄積できるんじゃないかしらん。
とても冷静な解析力がないと、荒唐無稽な話しって思いつかないものねえ。


ちなみに、高座にまで林家正蔵へのお祝いの品が置かれていました。
場所がないんだか、にぎやかしなんだか。
その中に坂東三津五郎の名前が。
いやあん、持って帰りた~い。
by bithoney | 2005-04-22 19:53 | :芝居浄瑠璃芋蛸南瓜
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泣くが嫌さに笑い候。

by bithoney
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