けふも朝から新文芸坐。
勝新の『御用牙』。
昨夜、友人に
「十三人の刺客観てきた〜。」
と話したら、
「片岡千惠藏が出てる方でしょ。」
と見抜かれる。
間髪入れず「シグルイ好きだもんね貴女」と突っ込まれるかと思いきや、
「赤西蛎太いいね」
とフイを突かれる。天晴れでアル。
さういへば。
昨日は春風亭一之輔を聴きに国立演芸場へ。
三宅坂の交差点で【榎本明】を見掛ける。
いささかサイズがあって居ないパナバを頭乗せ、足元はビーチサンダル。ぺたぺたと渡って行く。
向かいから携帯を見ながら急ぎ足で来る男とぶつかりそうになるも、肩が触れるか触れないかの間合いで泳ぐ鮎のようにスイと避けた。遊ぶように。
時代劇で配役されるとしたら、傘はり浪人かウダツの上がらぬ同心役のイメージなのだけど、この「スイ」を見たら、この人が十や五十の石持ち大名をやってるところも見たくなってきた。