ご説明:
カテゴリ「芝居浄瑠璃芋蛸南瓜」では天本の観劇メモをまとめております。
ネタバレもあるのでご注意下さい。
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■データ
立川談志と若手精鋭落語家の会
日付:2004年11月27日
場所:練馬文化センター大ホール・練馬
演目は、
立川志の吉「松竹梅」
柳家喬太郎「ほんとのこというと」
春風亭昇太「権助魚」
柳家花緑「時そば」
立川談志「短命」
松竹梅…
お調子者の若い衆3人がおめでたい席でトンチンカンに謡う噺。
幾らトンチンカンに謡するって云っても、
謡いがどういうものか分からなかったらやりようがないものねえ。
現代人の噺家さんってそういう教養(当時の日常だろうけれど)を
身に付けるのご苦労されてるでしょうねえ。
ほんと…
描写力と申しますか、演技力と申しますか、
とにかく「親切」でございます。分かり易い。
婚姻も考えている彼氏の家族に初めて会う娘さんが、
みんなに注目されながら四苦八苦カラアゲを喰う仕草なんかもう。
それはそうと、
このお方とわたくし、行動半径がかなり被っておりますので、
枕に地元話が多くてニヤリとしちゃうンでございます。
権助…
先日の中国潜水艦不法侵入について
「うちの師匠だったら撃ってます」ってのが面白かった。
ところで、この方、
歌舞伎の女形を思わせるような、
女性のたおやかな雰囲気が出せる方だと思うンですけど、
樋口一葉の朗読会なんかやってくれないかしらん。
時そば…
モデルとしてご活躍ですね。
モデルですからね。
モデル。なんてたって
モデル。
モデルですヨ。
皆様、御買いになられまして?
編み物好きなわたくしは、まだ買ってません。
(でも、買う予定なのよん。)
さて、本題。
とにかく「丁寧」なのでございます。
動作も丁寧だし、客席への目の配り方も丁寧。
身が美しい方でございます。
それにしてもお蕎麦が食べたくなりました。
短命…
居るだけで絵。
即興のくだけのようで、
数式のような完成度があったり。
見ている方が掌で転がされてるような、そんな眩暈。
江戸川乱歩の話で
「内側が鏡張りになっている球体の中に入ったらどう見えるんだろうか」
と云うのがあるけれど、その眩暈に似ている。
「世界」のある方だなあ。
ちなみに、会場に昔々亭桃太郎そっくりの方が居ました。本人?
では横に居る楚々とした女性が、
池袋のジュンク堂でよくウンコしている奥様でしょうか。