。はにかむ



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【落語】如月の三枚看板 喬太郎+文左衛門+扇辰


2010年2月12日
銀座ブロッサム

入船亭辰じん 「たらちね」
柳家喬太郎 「幇間腹」
入船亭扇辰 「徂徠豆腐」
橘家文左衛門 「らくだ」

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■たらちね

辰じんの八っつぁん、なんか好み。
恥ずかしいと押入れに頭を突っ込む様子とか、おずおずと「将棋を指します?」と云うウブさが、手管を感じさせない純情さを感じてキュンとなる。
仮名の事を「ひょろひょろって柔らけーの」って賢こぶらない人柄もなんかキュン。

ちなみに、大家さんったら、場面転換せずに「八っつぁん、連れてきたよ」。

■幇間腹

口を開いてまず、「お客様、勘違いしてませんか?大丈夫ですか?談志師匠はでませんよ。」

そして、「楽屋では、文左衛門師匠が普段見せないような真剣な顔して根多をさらってますから。」

続いて、「円生、どーすんのかな7代目」の話題に移る。「円丈師匠、前歯で攻撃しろよ!」

とどめは、踊り付きで「峠の歌」。馬風の物まね付き。
「なんでしょう。今日の私、トリじゃないって気持ちいい!(袖に向かって大声で)トリの師匠には頑張って貰いましょーーー!」

さて、ようやく幇間腹。若旦那も「退屈だなー、退屈。マクラも振りすぎちゃったしなー。」とダレ気味。あはは。
一八は最近麻雀に凝っていて、若旦那はゴルフや乗馬に凝っていたこともある。この設定が妙に効いている。

一八 「さあ、お打ちなさい(腹芸をしながら)」
若旦那 「何故おまいが、この噺を覚えたかが分かった。」

その他もろもろ
「気楽な柳家でよかったな」
「私も半分は新作家ですから」(客席はスルー)
「ハリスの旋風。国松様のお通りだよ。」

文左衛門 「稽古する時、パチンコやりながらは駄目だな」
志ん駒「される身になってヨイショは親切に」

■徂徠豆腐

「今日はキチガイに2人に挟まれて、、、お客さんは楽しいでしょうが私は辛いです。楽屋もヤな楽屋でね。」

歯にしみる豆腐の冷たさ。平らげての身震い。豆腐が泳ぐ桶の水の冷たさ。
11月(旧暦だから今の12月?)の温度。

「(ささやくように)おはよーございます、、、、、豆腐屋だかうどん屋だか分かんなくなっちまったな。」ネタの分かる一部のお客さん喜ぶ。

「上総屋、それはまさか、事故米・汚染米ではあるまいか?」
「上総屋、それはまさか、遺伝子組換え大豆ではあるまいか?」

「3杯食う飯を2杯に我慢しても握り飯持ってきますよ」こういう事を云っても恩着せがましくない上総屋の人柄。
「がんもどきも付けとけば、別荘も貰えたよ」のちゃっかりした女のたくましさがいい歯ざわり。

ちなみに、政五郎が徂徠を連れてきたのは2月12日。今日。

■らくだ

すぐにらくだに入る。
兄貴が、フグを下げたらくだに会ったのは「3日前」で前日じゃない。そして、兄貴よりも実はらくだが2つ3つ年上。そこら辺、細かい。

らくだの「死体を担ぎ込むって云ってやれ」に対して、「そんな事して何が楽しいんですか」と切り返すクズ屋さん。戸惑う場面でも「なに?これ?」と自問自答。頭は切れるはずだけど、とんだ災難に巻き込まれて実力が発揮できないタイプに思える。でも、芯は、酒を注ぐ茶碗を出されて、瞬時に「すし屋でくすねてきたんですね」と、ひらめくような人。

ちなみに、らくだの顔は、クズ屋さんの右側。(立て続けにみた遊雀と一之輔は、クズ屋さんの左側だった)

サゲは、
クズ屋「魚屋で中トロ貰って来い!」
兄貴「くれるのくれないの云ったら?」
クズ屋「かんかんのう、踊らせろい!」

その他もろもろ
兄貴「クズ屋の八っさん?」
クズ屋「九さんだよ!一本足らないじゃないか」
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by bithoney | 2010-02-12 23:59 | :芝居浄瑠璃芋蛸南瓜

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