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【歌舞伎】三月大歌舞伎 通し狂言 義経千本桜 昼の部


2007年03月25日
歌舞伎座

四幕目 木の実・小金吾討死
五幕目 すし屋
大詰   川連法眼館・奥庭

子供を慈しむ仁左衛門の姿は、いつ見てもハっとさせられる。
最近だと、「荒川の佐吉」で赤子の人形を寝かしつける姿を思い出す。血の通った子供を抱いているかのように見えた。

扇雀の小金吾。珍しいものが見れたなあ。微かな違和感があるんだけど、不愉快ではなくむしろ心に残る。美しかったなあ。縄の殺陣がなんとも美しい。
川連法眼館の彦三郎と田之助。特に飛鳥の田之助。いい。

しかしなあ、、、静御前のボケはすさまじいですねえ。見るたびに突っ込みたくなる。
散々身の上話をした源九郎狐に向かって、「さてはそなたはキツネじゃな」は無いよなあ。いや、だから言ってるじゃんキツネって、と言い返さない源九郎狐の忠義に涙。
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by bithoney | 2007-03-26 13:30 | :芝居浄瑠璃芋蛸南瓜

【落語】第138回ミックス寄席 入船亭扇橋の会


2007年03月24日
お江戸日本橋亭

柳亭こみち 「たらちね」
入船亭扇辰 「五人廻し」
花島世津子の奇術
入船亭扇橋 「文七元結」


今夜は愉快だ。陶淵明が書ける。

松岡正剛がこう言ったんですよ、千夜千冊で岩波文庫の「陶淵明全集(上・下)」の書評の書き出しで。(しかし、欲しいなこれ ⇒書籍化された千夜千冊

今夜は愉快だ。陶淵明が書ける。今回はまさにその気持ちです。

今夜は愉快だ。入船亭扇橋が書ける。

落語は聴くのも楽しみだけれど、この扇橋に至っては「聴いたあとで、この人の事を語りたい!」と云う気持ちにさせてくれる不思議な存在。

と、言いつつ、ああ、股時間が無い。後で加筆します。
母ちゃん、処女膜やぶれちゃったよ。股かい!

はい、処女膜繕って再開します。


こみちはたらちねをたっぷり。
マクラではもちろん扇橋の話。なんでも、扇橋の肌襦袢の畳み方が独特で、お弟子さんは習得出来ても前座はなかなか覚えられないそうな。女学生が手紙をセーラー服の形に畳んだり、ナプキンを孔雀の形に整えたりするような独特だったら面白いな。いや、兜の形に折って、そのまま被ってもらいたいな、扇橋に。

五人廻し。
扇辰はおそろしく久しぶり。あー、好きだ。この人、大好きだ。再認識。なんで、こんなに間を開けちゃったんだろう。損したなあ。
いや、ちょっと長いな、、、って感じたのは正直なところだけど、それは、扇橋の会だからそう感じただけで、扇辰の会でこれが聞けたらもう手放しで大喜び。
マクラで語られた師匠とのやりとりがいい。義父と婿のような。「親子丼喰ってくか?」「はい」「コーヒー飲んでくか」「はい」「相撲中継終わるまで粘るか」「はい」。なんかいい、この情景。

花島世津子の人を食ったような様子がいい。いや、何人か食ったことあると思うんだよなあ、頭からバリバリと。入り口でチラシをもらったとき、(そんな予感もあったのは確かだけど)扇橋独演会なのに扇橋の噺はひとつかあ、、、とちょっとガッカリしてたんだけど、こみちに扇辰に世津子がこれだけ面白いと、それはもうチャラ。

扇橋のあの乾いた目線ってなんだろうなあ。
遠藤周作がその随筆で戦後の情景を語るときに、足元に転がる死体に無感覚になる様を述べていたが、それをふと思い出した。
辛いことを、ああ辛いなんでこんなに酷いのだと反応するのは、ある意味拒絶なんだろうな。そのワンクッションが無いと受け止められない。雨降るから傘を差すようなもんか?なのに扇橋は傘を差さない。小三治の姉の話も、大袈裟に話すのではなく、たんたんと話す。
さておき、マクラは相変わらず「悪夢」。誉め言葉としての悪夢。ふらふらと繋がってゆき、ふらふらと離脱する。リウマチで腕の上がらない小三治の頭を洗いながら「嬉しいなら泣け。泣いていいぞ。」と声をかけるところから、小三治の姉の話、悔やみの葉書の話、古漬けにすると上手いヒネ胡瓜の話、卵の話、これらが繋がって行くんだから、悪夢としか云いようが無い。ある意味、夢十夜。客はその夢の最後に、豚の大群に襲われるんですよ。
この文七元結が、また独特で、「お久とお兼はなさぬ仲」「長兵衛の着ていた女物の単は、お兼の母親の形見」「お久と文七は思いのほか年若い(お久13、文七16くらい)」 などなど。そのピースがうまくはまる。扇橋の乾きと合う。(これは、幾ら上手くても、若い人には似合わないかもなあ、、、)。お久と文七の歳がロミオとジュリエットと同じ位の歳ってのも頷けるなあ。若いって浅く愚かで、深く賢い。

いや、これはもうちょっと語りたい位のいい会でしたよ。わたくしは大満足。
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by bithoney | 2007-03-26 13:25 | :芝居浄瑠璃芋蛸南瓜

【落語】にっかん飛切落語会 第310夜


2007年03月23日
イイノホール

三遊亭橘也 「子誉め」
三遊亭好二郎 「猫の皿」
柳家喬太郎 「ぺたりこん」
三遊亭小遊三 「妾馬」
林家きくお 「唖の釣」
柳家小三治 「宿屋の富」

なんでも、イイノホールが今年いっぱいで閉館だそうな。
その上、にっかん飛切落語会も来年以降の開催について協議中だとか。

落語が始まる前にそんな陰気な話が出たので、なんとも言えない表情で話を切り出す橘也。でも、さばきかたが上手い。随分度胸のついてる方だなあ。
最近、開口一番から楽しい会が多くて嬉しいなあ。橘也も注目。

いや、もう、全体的に嬉しい会でした。
好二郎の猫の皿。茶屋の爺さんが実は元同業者だと云う設定。「オレオレ詐欺をしたたかに撃退する元詐欺師の食わせ者な爺さん」的で分かりやすい。
好二郎始めて聞いたけれど、好きだなあ、この人。

ぺたりこん
机に手のひらがペタリと貼りつくから「ぺたりこん」らしいのですが、人間がどうしようも無い局面に立たされてその場に「へたり込む」姿も表したタイトルなのかしらん。
主人公はダメ社員なおじさん。会社に益をもたらす事無くむしろ邪魔な存在でありながら会社に長年しがみ付けるのだから、実はものすごいスキルを持ったタフな人のワケで(でも、そのスキルを仕事に活かせ!)。
そういう人を「へたり込む」まで追い詰められるのは、人や法ではなく「不条理」だっつーところがまたすごい。
不条理といえば、話の中でも「俺はグレゴール・ザムザか!」と名前が挙がったカフカの化身を思い出すけれど、考えてみたらザムザが本当に毒虫になったかどうかは分からない。ラストでリンゴを投げつけた妹だって、毒虫に対してじゃなくて兄の狂気に怯えただけかもしれない。それに対して、ぺたりこんは職場の人全体が「ダメおじさんの手のひらが机にひっついてしまった」と認識している(まあ、集団ヒステリーかもしれないけれど)。

妾馬。小遊三の話に出てくる女性ってちゃんとマンコがある感じがするよね。やらしくないけどマンコがある。これを感じさせるってすごいことなのに、なんだか事も無げな様子なのがおかしい。

唖の釣。何かしらの団体からクレームがつかないんだろうか。与太郎どころか七兵衛まで怪しい唖の真似。
しかし、、きくおの憎めないっ様子ぷりって兵器ですねえ。「波乱万丈に出たのに波乱万丈じゃない(C)志の輔」な感じ。

宿屋の富。オー小三治、オオ小三治ヨ。
不二家のお菓子も解禁になって、あの湯飲みの中には「不二家のピーチネクター」が並々と注がれていることでしょう。うわあ、考えただけで口の中がねばつく。あ、ウソですからね(念のため)
一言で言うと「腑に落ちる宿屋の富」
富籤が当たり宿に戻った男を二階に上げずに一階に床を敷き寝かせる女房が効いてる。不思議だったんですよねえ。だってねえ履物履いたまま二階に上がったら、足音が変でしょう。ましてや、貧乏宿なんだから,トントントンって調子よく上がれないような急な階段だと思うのですよ。踏みしめるようにダンダンと上がるんじゃないかと。
そして、戻ってきた主人がゲタを履いたままだと指摘するのも、その女房。
うーん。みるみる脳みその中で、宿屋が建築されていくんです。話の中には出てこないけれど、階段の手すりが手の油でテカテカ光っている様子まで見えてくる。
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by bithoney | 2007-03-26 13:24 | :芝居浄瑠璃芋蛸南瓜

【落語】志の輔らくご 21世紀は21日


2007年03月21日
新宿明治安田生命ホール

立川志の八 「位牌屋」
立川志の輔 「猿後家」
松元ヒロの今日のニュース
立川志の輔 「山崎屋」

山崎屋が始まり、一部のお客さんに軽いどよめき。なんとなく客席に戸惑い生じたような。悪い意味じゃなくて、突然プレゼントを出されてビックリしたような戸惑い。
「談志の型」としか言いようのない前半よかちょろ。おやおや?と思っていたら、師匠が見に来ていたのですね。どういう意味合いでそっくりにやったのかは分からないけれど、なんだか照りのある会でした。儲けもんですよ、これ。見れてよかった。

志の八の位牌屋も、面白かったなあ。隙無し。

それにしても、旭山動物園に行きたいよう。毛布かぶるオランウータンが見たいよう。
志の輔のマクラでたまらなくなったよう。

そういや、始まる前にお弟子さん2人がロビーを走っていたけれど、談志が東京湾を上陸したからだったのか(って、談志をゴジラ扱いしないように)
走るお弟子さんたちが小柄でかわいかったんです。NHKみんなのうたの「ふたごのオオカミ大冒険」のアニメみたいで。ウルラウルラリー♪
(萌えか?これは萌えなのか?)
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by bithoney | 2007-03-22 14:00 | :芝居浄瑠璃芋蛸南瓜

【歌舞伎】三月大歌舞伎 通し狂言 義経千本桜 昼の部


2007年03月21日
歌舞伎座

序幕 鳥居前
二幕目 渡海屋、大物浦
三幕目 道行初音旅

道行の後見、芝のぶ。芝翫
芝居そっちのけで後見に注目するのも我ながら酷いと思うけれど、好きなんだからしょうがない。凝視してしまう。

途中、芝のぶが三味線の敷いている座布団に指を伸ばしスィっと隅を直した。直された若い清元が直後目を泳がせていたので、もしかすると芝のぶに小さく声をかけられたのかもしれない。何か落し物でもあったのだろうか。しかし、なんだか、その場面が妙になまめかしく思えた。なんだろう、あの独特の匂いは。
そういえば筋書きに小せん役の秀太郎がこんな事を寄せていた。「(小せん)はかつて隠れ売女でしたから、あまり世話女房になってもいけない。そういうところの女性だった、という部分も見えなければ。ずっと頭ではわかっていたつもりでしたが、ある時(中村)芝のぶちゃんの小せんを見てハッとしましてね。すごくそういう感じが出ていました。」
見ているこちらはハッとした時にはすでに遅く。芝のぶの毒が体中に回って、とりこになっているのだけれど。

しかし、仁左衛門の藤太の比重がいいなあ。
静御前が芝翫、忠信が菊五郎ときて、藤太が軽かったらバランス悪いものなあ。
でも、なんと云っても芝翫の静御前が嬉しい。男雛女雛で並んだときのそこはかとなく匂う威厳でイヤらしさが無い。(こんなこと云ってますが、蠱惑的な芝翫も好き。町娘の口説きなんかたまらんです。)
役者づくしのセリフも愉快。「ああしろう、幸四郎」。松竹さん、歌舞伎美人に全文掲載してくださらんかのう。
ちなみに、笠のキャッチは残念ながら失敗。でも、菊五郎の投げた軌道は美しかったなあ。それに飛びつく仁左衛門もおどけているのに美しい。

今回も楽しかった。
夜の部も楽しみだなあ。もう。たまらん。

ところで、藤十郎演じる典侍の局の遺体を5人かかりで担いでいたのですが、おそろしく重そうでした。大の大人が5人かかりで。流石は、身の詰まったキンドーちゃん。
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by bithoney | 2007-03-22 13:45 | :芝居浄瑠璃芋蛸南瓜

【落語】柳亭市馬・三遊亭白鳥・柳家喬太郎 それぞれの「長屋の花見」


2007年03月19日
国立劇場演芸場

鼎談
柳亭市馬 「長屋の花見」
柳家喬太郎 「長屋の花見」 
三遊亭白鳥 「長屋の花見」 メゾン長屋荘の花見

つくづく無神経な企画だなあ。
誰が思いついたんだろう。そして、どんな顔してこのお三方に依頼したんだろうなあ。いや、本当に企画自体は無神経。
でも、面白いのよねえ。演者に救われている。こないだも同じ事を思ったけれど、この3人じゃなきゃ成り立たない会だと思うのよねえ。

鼎談は「長屋の花見」の薀蓄。
途中、こないだ亡くなった小せんの長屋の花見のフラがよかった、、と思い出にひたり、続いて円楽の出囃子「元禄花見踊り」を聞かせてホロリとした気分にさせてくれたりと、盛りだくさん。

で、長屋の花見は、正調・変調・狂想曲。

市馬さんの喉は一節うなったダケ。落語会なのに、お歌が聴けないとなると湧き上がるこの寂しさ。喬太郎は、昨日一昨日と市馬の俵星玄蕃を聴いたそうな。羨ましい。
しかし、市馬の陽光のような温かい雰囲気ってなんだろうなあ。(ギラギラを抜いた)三波春夫の明るさを感じる。

柳家喬太郎は前回と言い、損な座標に位置しているなあ。今回は、新作仕立てで全体のバランスを取る戦略に。
考えながら話しているらしく、話のつながりが危うかったりしたけれど、長屋の花見をSFにした快作。一言で云うと「美少女の出てこない吾妻ひでおの4ページSF漫画」(またなんか外したこと云ってる?わたくしったら)。いや、あらためて考えると、吾妻ひでおと云うよりも「とり・みき」かな?うん、そうだ、とり・みきだ。「原田知世の出てこないとり・みきの8ページSF漫画」だ(あ、何故枚数が増えているのだ)
舞台は20XX年の日本。北朝鮮に占領された上に落語禁止令も布かれ、空に月も無い暗い時代を過ごしている。その日本に向かって「妖星ゴラス」急接近との観測報告が、、、そして今、二人の落語好きな研究者が立ち上がる!
話のキーとなる「三代目三遊亭円朝(!?)」はある意味「特異点」だと思うのですが、そこは流石は喬太郎、「三遊亭円朝」と云う点では無くあくまでも「三代目三遊亭円朝の芸の力で引き出した民衆の"笑い"の波」をクライマックスにもってくるワケです。
SF設定自体の詰めの甘さはご愛嬌。ちなみに研究者が取る手段は「地球ロケット化」ではありません。

唐突ですが、柳家ろべえの「物理落語」はどーなったんだろうなあ。聴きたいなあ。

そしてトリは前回同様、三代目三遊亭円朝こと白鳥。
しょっぱなに「円朝になりたくないよ」とホロ苦い顔でつぶやく。、、だよなあ。
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by bithoney | 2007-03-20 14:04 | :芝居浄瑠璃芋蛸南瓜

【Live】松元ヒロ ソロライブ vol.13


2007年03月18日
アールズコート

納豆
なんとか還元水
安倍内閣
灰谷健次郎の思い出
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by bithoney | 2007-03-20 13:30 | :芝居浄瑠璃芋蛸南瓜

【落語】第67回 朝日名人会


2007年03月17日
有楽町朝日ホール

三遊亭歌ぶと 「たらちね」
古今亭菊朗 「羽織の遊び」
三遊亭歌武蔵 「強情灸」
古今亭志ん橋 「井戸の茶碗」
柳家喬太郎 「白日の約束」
桂歌丸 「お若伊之助」

まだ書き途中です。すまにゃい。
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by bithoney | 2007-03-17 19:50 | :芝居浄瑠璃芋蛸南瓜

実写版「シャドウハーツの漢祭」


昼餉をいただいきながら、うっかり下記記事の画像を見て、飯粒をモニタに噴きつけてしまいました。ヨアヒムも混じっているだっち!

堀江被告の実刑判決と、地裁に現れた謎の“サークル”


ま、まさかと思うが、、、
以前勤めていた会社の関係者が何人か含まれているような気がする。
(この確信にも似た疑惑をどうしたらいいでしょうか、フミヲちゃん)

しかし、こんな奇祭を取り上げるような芸風だったかなあ、@IT様は。
芸風って言うな、芸風て。
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by bithoney | 2007-03-16 14:14 | 六角亭日乗

四谷にろべえ


奥様、お聞きになって?

週に3回ほど、四谷の三櫂屋(さかいや)で柳家ろべえが接客しているらしいざます。


当ブログはろべえファンサイトでもあるので、こういうネタには飛びついておかないとな。
いや、まじで。まじで。うち柳家ろべえファンブログだから。

しかも、三櫂屋さんったらアルバイト募集中。
三櫂屋さんで、空回りした張り切りぶりのおばさんが注文を取りにきたら、それはわたくしです。
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by bithoney | 2007-03-16 13:29 | 六角亭日乗

泣くが嫌さに笑い候。
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