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。はにかむ



【歌舞伎】八月納涼大歌舞伎 第一部


2007年08月19日
歌舞伎座

磯異人館
越前一乗谷

岡野精之介(勘太郎)の見せ方が好き。
冒頭で、砕けたガラスを拾う姿。欠片どころか、粉となったものまで丁寧に拾う。物腰の柔らかさと、その粘着質とも思える割れたガラスの集め方(原料自体が貴重なので集めるのは当然だと云われたらそれまでだが)が混ぜあって精之介のイメージが定着してくる。

そして、何より興味深かったのは「硝子方」の工房。坩堝にふいご、吹きガラス用の管、金型が並ぶ。精之介の夢が「桜島の夜に輝く赤」を硝子で表現したいと云うのも興味深い。

  googleで "薩摩藩 and 薩摩切子"で調べるとヒットする薩摩切子  誕生と終息
  1頁にまとまっていて読みやすいです。なるほど、岡野が赤に拘るわけです。
  尚古集成館の子供用ページ子供の尚古集成館では、ただいま
  薩摩切子特集が組まれています。

調べだすとキリが無いので、これアップした後でじっくり腰すえてやろうっと。

瑠璃役の七之助もいい雰囲気まとってるなぁ。山口小夜子(ああ、、、嘆息)を思わせる。
七之助といえば、、、最近、猫の里親募集のサイトを食い入るように見ているのですが(ペット可の物件に引っ越して猫を飼いたいんですよ。)、その中でブチャ可愛い三毛猫を発見。友人に「この子、可愛いよ、口の中に入れてモグモグしたい位可愛いよ!」と見せたら「この猫、七之助に似ているよ!」と大絶賛。七之助七之助と呼んで、暫くウォッチングしていたら無事里親が決定しました。寂しいけれど、うれしい。達者でな、七之助。
って、リアル七之助に関係無い話だなぁ。

でも、こうやって芝居を思い返してみると、つくづく五代才助(猿弥)が良かったなぁ。影となり日向となり岡野兄弟の力になる役回りなんだが、これが人の世話を焼くってレベルじゃない。ヘタをしたら自分の人生や命さえも危うくなるかもしれないと云うのに、損得無しで力になる。それを偽善者に見せないんだから、嬉しいじゃないですか。
そして、印象深い人がもう一人。それはハリソン。いや、ハリソンと云うより亀蔵。なんでこう、この人はいい味出すんだかなぁ。ヘタな人がやったら白けますよ。

さて、越前一乗谷。
一言で言うと、「モダン」。動きがシャープ。
何故か、アメコミっぽい陰影のハッキリした絵を思い浮かべる。
三津五郎と勘三郎の一騎打ちの踊りは、もう、ため息でまくりですよ。くはー!かっこいい。ヒーハー!
荒野の七人のかっこよさを思い出してしまった。
って、あれー、アメコミに西部劇って、何かはずした感想ばかり云ってるなぁわたくし。

それにしても、中村志のぶは可憐だ。目を奪われる。
by bithoney | 2007-08-21 10:48 | :芝居浄瑠璃芋蛸南瓜
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泣くが嫌さに笑い候。

by bithoney
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