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。はにかむ



【落語】柳家小三治独演会


2007年07月22日
志木市民会館パルシティホール

柳家三之助 「浮世床」
柳家小三治 「猫の皿」「かぼちゃ屋」

会場で「大銀座落語祭」の団扇が山積みとなり、ご自由にお持ち帰り下さい状態でした。とほほ。

■猫の皿

「お暑いところわざわざこんなところまでおいでいただいたのは、、、、、私の方です」
とは言うものの、お客さんも地元の人らしき人は少なく、遠くからやってきた風で、この挨拶に空気がもれるような笑いが起こる。ガス抜き。

朝日名人会でも言っていた「私は落語をやりに来ているんじゃない。遊びに来ている気持ち。」と前置きしてから「あの人とっても困るのよ(※)」を歌う。
なんでも、以前も同会場で歌ったそうな。その時はフルコーラス歌ったらしい。すごいシト。

そして、最近おなじみの「青葉の笛」
バンツマの無法松の一生の話や、そこで歌ってた少年が「ナガトヒロユキ」でビックリしてガッカリした話。そして、昨日と同様に「教育を憂う」話。

「武器さえ封じれば戦を押さえられると思う大人の浅はかさ」と言うに止まるならまだしも、某政治家の発言にまで言及し、なにやら妙な空気に。力強く頷くお客さんもちらほら居るが、なんというか、「操作」されてる人間の動きで怖い。ちょっと話しただけでこの影響だものなぁ、、、狭いところに押し込まれてえんえんと演説されたら洗脳されちゃうだろうなぁ。

小三治は心得たもので、「俺、立候補するんじゃないですよ」と軽く会場の換気をする。「共産党万歳!」あはは、そうきたか。

今回の猫の皿は「とんもろこし畑」云々は無し。ジジィが麦茶を勧める場も無く、唐突に男は茶を頼む早い展開。
そして、最後、猫だけではなく、皿にも3両追加して譲ってくれと頼む。

でも、猫の扱いはいつも通り優しげ。
流石は5年続けて「ananが選ぶ 抱かれたい落語家(猫部門)」の一位を守る小三治ですよ(しつこいよ、わたくし)

「私も懐に抱かれたい。どさくさに紛れて小三治の乳首を吸ってみたい」 クロさん(5歳・オス・去勢済み)

などなど、猫界からぞくぞくコメントが寄せられています。

■かぼちゃ屋

「先ほど(中入りの時)主催者がやってきて、"小三治さん、立候補は何党から?"と質問されました」

まだ、引張っていたのかこの話

ちなみに「「まず自民に入って、翌年に共産党に移る予定」だそうで。

さてさて、かぼちゃ屋。
与太郎は、仏頂面。笑う白痴と云う分かり易い「マーク」を使わないところがまた。

与太郎語録(かぼちゃのセールストーク)
「さっきまで河岸で泳いでた」
「雲助が内職で作った」
「お砂糖たっぷり入れたから甘い」

なんだか、ひとつふたつ買いたくなるから不思議だ。

他、つれづれ
「俺は唐茄子屋の露払いはごめんだ」

「湯に唐茄子持ってくヤツは居ねぇだろ」
「ヘチマ持ってくヤツが居るだろ」


志木は遠かったけれど、町ぐるみで盛り上げている祭りの様子が明るくてよかった。
いい町だなぁ。


『あの人とっても困るのよ』
高田敏子 作詞
中田喜直 作曲

あの人とっても 困るのよ
本を開けば 本のなかに
こっそり姿を あらわして
散歩散歩と 誘ったりする
だからママに 叱られるの
いったい どこを読んでるの

あの人とっても 困るのよ
ミシン廻せば 布の上に
芝生がわりに 寝ころんで
好きだ好きだと 歌ったりする
だからママに 叱られるの
いったい どこを縫ってるの

あの人とっても 困るのよ
ママとお話し していても
そっと後に 寄よってきて
髪や耳たぶ 引っぱったりする
だからママに 叱られるの
いったい どこをみているの

だけれどあの人 いじわるよ
あたしがひとりで 思うときは
黙って横を 向いていたり
遠くへ 消えてしまったりする
だからママに 叱られるの
いったい 何をしているの
by bithoney | 2007-07-22 22:37 | :芝居浄瑠璃芋蛸南瓜
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