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。はにかむ



【落語】大銀座落語祭 究極の東西寄席 Eブロック


2007年07月15日
銀座ブロッサム

第一部 昔々亭桃太郎・三遊亭白鳥・柳家喬太郎 超爆笑三人会
        三遊亭白鳥 「スーパー寿限無」
        昔々亭桃太郎 「結婚相談所」
        柳家喬太郎 「中華屋開店」

第二部 清水アキラ爆笑トーク!

第三部 桂三枝の会
        桂三枝 「オカンと僕の品定め」
        林家正楽の紙きり
        桂三枝 「内緒話」

■スーパー寿限無

まずは、「お笑い落語健康体操」。ア。ア。居。い。う。う。え。え。お。お。
そのうち、思いっきりテレビに講師として出てくるのではなかろうか、白鳥。
近いうち、巣鴨の刺抜き地蔵あたりでじーさまばーさまがこぞって「お笑い落語健康体操」をやってる姿が見られるのではなかろうか。

「喬太郎は陛下の前でホテトル音頭を歌ってしまった」(無論フィクションだが)
「小三治師匠にマクラが長い!と叱った、おコウさん」
「円生なんて生臭い名前いりませんよ」
「金あるところに林家キクゾウ」

流れ、としてはさほど面白くは無いけれど、ところどころを、こう抜書きすると面白いのは何故だろう。アニメ映画「ゲド戦記」の予告編みたいなものだろうか(失言ですよ。)

そんな中で、妙に印象深いセリフがこれ
「みんな心に別々の(笑い)の判断がある」

サゲは「名前が延長(円朝)するのはもうこりごり」

■中華屋開店

「沢山の命知らずのお客さん」とご挨拶。

何故だか落語教育委員会の話になり、客席に「歌武蔵を知っているか」と確認する喬太郎。
思いのほか、認知度が高く、膝立ちになりかなきり声で

「何。あんたたち、マニアにもホドがあるワ」

構ってもらって、嬉しそうに歓声をあげるお客さんたち。

落語教育委員会の打ち上げのはじけっぷりに加えて、後で柳家ろべえに
「あんなに楽しい打ち上げは初めてでした」
と言われた話もあり。
(ろべえ好きにはたまんねぇよ)


そして、中華屋開店は懐かしの「喜劇 駅前結社」を彷彿させるノリ。タラコざるそば。

主な登場人物
西園寺みすず…西園寺財閥の令嬢。必殺ワザは、西園寺バリアと西園寺ヘリバリ(ヘリコプターバリア)
執事長谷川…西園寺家執事。必殺技は長谷川バリア
教授…中華屋開店を目指し、教授職から退く。必殺技は無し。
五十嵐君…助手。必殺技は無し。
京風ラーメン屋…人では無い。挨拶は「ハローどすえ」。増えすぎると京風ハロー警報が発令される。ちなみに、ワンタンメンのワンタンは八ツ橋。

サゲは「今度のことでは二人(執事と五十嵐)とも、ダシに使われました」

他、つれづれ
「今、無性に古典がやりたくなった」
「古典が聞きたいお客は時事通信ビルに行きなさい」
(ラーメンをすすりながら)「いいね、この仕種。柳家でよかった」
「そんなセリフで噛みますか」「3時間しか寝てないんだよ」
換気扇に酢豚でサブリミナル

■結婚相談所

のっけから、「お客さんも臭い。噺家も臭い。体臭芸能。」ときました。
いいなぁ、この煙に巻かれた感じ。一酸化中毒で朦朧して感じ。

奥さんとの始めてのデートの待ち合わせは大塚の駅前のパン屋、、、ってなんでこんな事を覚えちゃったんだ、わたくし。

サゲは「根性無いわね。この意気地(育児)無し」

■清水アキラ

どうも間口が広いせいか、いつもの寄席だの落語会とは客層が違う気がする大銀座落語祭。
結構、驚いたのは、口演中に撮影している人がちらほら居たこと。
デジカメでフラッシュたいたり、携帯で撮影して音鳴らしたり、そらもう、やりたい放題。

特に、清水アキラのように「テレビでお馴染みの芸能人」にその現象は顕著で、人気者だけど粗末に扱われてるンだなぁ、、、と侘しい気持ちになる。

しかし、清水アキラも逆手に取って「どうぞどうぞ、写真撮って下さいよ」と、客席に向かって決めポーズで静止したりする。

苦労人だなぁ、清水アキラ。客にレベルを合わせる苦労と悲哀。

■オカンと僕の品定め

181作目の新作落語だそうな。

母子家庭の様子がリアル。
学校で先生とオカンが話しているときは、なんとなく教室の外の気配が分かる気がするのだけれど、自宅で息子とオカンが話している時はその二人の体温しか感じない。
大袈裟かもしれないが、二人がいる部屋にしか明かりがついていない感じなんですよ。

■紙きり

あいあい傘
線香花火
家族旅行
真景累ヶ淵
(なぜだか)勧進帳
いらっしゃい

しゃがんで線香花火をしている女の子の長いまつげが愛らしい。
初めて紙きりを見たご婦人が近くに居て、出来上がるごとに「欲しいー」「欲しいー」と歓声を上げていたのが印象的でした。欲しいーってとこが、また、ご婦人らしい。
最後の「いらっしゃい」はスタンドマイクの前でオーバーアクションしている背広姿の三枝。

■内緒話

これは最新作。182作目。
by bithoney | 2007-07-17 11:27 | :芝居浄瑠璃芋蛸南瓜
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泣くが嫌さに笑い候。

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