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。はにかむ



【落語】柳家権太楼 日曜のおさらい会 第48回

2006年05月28日
池袋演芸場

あの話を少々
柳家右太楼 「黄金の大黒」
柳家権太楼 「お菊の皿」「試し酒」



 お客さんが早めにお越しになったから、、、
 と、少し早い時間だったが挨拶に出る権太楼。
 三太楼の話を始める。
 もちろん、三太楼の言い分を聞いたワケではなく、権太楼側の話だけで判断するのは無理な話であって。そこのところは権太楼も分かっていて話しているであろうところが、また切ない。話したかったんだろうな。弁明なのか言い分なのか詭弁なのか、それは分からんけれど、とにかく話したかったんだろうな。話す商売の人だから、話せばそれが生き物になって勝手に大きくなってしまう事も分かっているけれど、それでも話したかったんだろな。うん。

 妙に印象的だったのは「3月18日の10枚のホタテ」の話。
 権太楼の胸倉掴んだのが3月20日だそうだけど、その二日前に仕事先の東北から権太楼宅に電話をかけ「お土産にホタテを送ります。幾つ入りますか?」と三太楼が尋ねてきたので「10枚」と答えた、、、それだけの話なんだけど。
(ホタテは食えたのかなあ、三太楼。三太楼の分も入れて10枚って答えたのかなあ、権太楼。などと、詰まらんことも考えてしまう。)

 チラシには三太楼にむけて「最後の最後、もう駄目だというときはSOSを出しなさい」と書いてはいたけれど、、、この話の中では違う方向を向いてましたねえ。でも、そういうもんだと思う。

 正直、三太楼の噺をもっと聴きたいけどなあ、、、。今、どういう暮らしをなさっているんだろうなあ、、、、。
 最後、「あたしの手前動きづらかっただろうけど、弟子達はこっそり三太楼を見舞っていましたよ。太助は優しい子だから、何度も行ってた。」が胸に詰まる。


 本当に右太楼の声に救われた。明るい、いい声だなあ。
by bithoney | 2006-05-28 23:33 | :芝居浄瑠璃芋蛸南瓜
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