2006年03月19日
紀伊國屋ホール 新宿
悩むハムレットが薄毛だからハゲレット。禿げたのは悩みのせい。解りやすい。
近藤芳正の禿づらの被りこなしが素晴らしい。自毛にしかみえない。
だいたい、我々が「加トちゃんペ」に笑う理由の殆どがあのこしらえだとおもうけれど、ハゲレットも同じ要素で構成されているものなあ。
乱暴な事言えば、どんな境遇でどんなに深い悩みでも、端から見れば「加トちゃんペ」なんだろな。容姿や立場なんか関係無いところで。
考えてみれば、ハムレットと同じ位置に居るマリネラのパタリロ殿下なんか、凄まじい悲劇の主人公だものなあ。ギャグにされてはいるけれどあんなヘビーで悲壮感に包まれたどシリアスな立場は早々ないですよ。
まあそういう事です。
ベンガルはじわじわ面白いし、台詞も小田島節を感じるし(小田島訳のシェークスピアの影響は深いだろうな)、始まる前の戸川純メドレーは感涙だったし。