2006年02月23日
国立劇場小ホール
御所桜堀川夜討
関取千両幟
今、一番面白い芸能は文楽じゃないかしらん?
御所桜
幕があがり、侍従太郎が登場するまでの間は舞台は女ばかりでかしましいやら華やかやら。わさわさ喋るおわさの語りに、卿の君どころかこちらまで浮き浮き晴れる。
とここまで書いてふと我に返る。女の人形の遣いも、女の台詞や状況を語る義大夫も、雰囲気固める三味線も、すべて男性なのよね。すっかり女の園に紛れていた気分だったけれど。
関取
パンフレットを見れば、この芝居には人形が土俵で相撲を取る演出もあるらしい。残念ながら今回は省かれたけれど、このような派手な工夫が多い話。燕二郎の曲弾きは面白かったなあ。楽しませると言うか、あやされているような感覚。楽しいときはキャッキャと笑い退屈になったらぐずる赤ちゃんみたいな、まっさらな気持ち。
しかし、工夫は大事だな、、うん。と、つい自分の仕事を考えてしまう。いかん。