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【落語】扇辰・喬太郎の会 第46回


ご説明:
カテゴリ「芝居浄瑠璃芋蛸南瓜」では天本の観劇メモをまとめております。
ネタバレもあるのでご注意下さい。
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■データ
扇辰・喬太郎の会 第46回
日付:2005年09月23日
場所:池袋演芸場・池袋

  そして番組は、
  「動物園」林家ひろ木
  「粗忽長屋」柳家喬太郎
  「王子の狐」入船亭扇辰
  「時そば」柳家喬太郎
  「目黒のさんま」入船亭扇辰
  「牡丹燈籠 関口屋のゆすり」柳家喬太郎



 扇辰に喬太郎とくれば、それはもう開演待ちかねる長蛇の列がうねるワケでございまして。
3年前「お客様が安心して歩ける商店街に」っつー横断幕を挙げていたこの商店街にかたぎの衆が並ぶ様。なんだか感動を覚えます。(まあ、洒落ですけどね。昔からわたくしのような田舎者でも安心して歩けるところでございました。ええ。)

動物園…
「“微妙”に上手いですね」が微妙に大受け。
瞬発的な笑いは、流石に現代語がさらうもんなんだな、、、と当たり前のことに感心してしまった。
「ライオンの仕草」が好きです。

粗忽長屋…
マクラは「三角伝説」
焼香で赤々と燃える火をつまみ「あち、、あち、、」を繰り返す、
靴を脱ぎあがりに足をかけ家に入ろうとした師匠(さん喬)に「はい」と、すかさず靴べらを渡そうとした、など。

王子の狐…
名前は失念してしまったが(小三治のお弟子さん?)、「赤旗まつり」に呼ばれた噺家さんが、そこで粗忽長屋をやった話が面白い。(犬に向かって、「アカ出てけー!」と叫ぶ場面があるのです。)
娘に化けた狐にどう声をかけようかと悩む場面で「おまさ、と呼ぶか、、」とお囃子さんをいじる。
(戸辺まささんだったのです)

時そば…
小さんに連れられ蕎麦屋に行った話がマクラ。
7人の連れに食うかも聞かずに「盛り、24枚ね」と頼む小さんがいい。
本編では、不味い蕎麦の方が旨そうに見えるのが面白かった。

目黒のさんま…
扇辰のお殿様は、ちょっぴりワガママなバカ殿。
でも、あんなに美味しかった秋刀魚を城内でねだらない。
おバカでワガママだけど、そこは家来の立場を分かっているところがいじましい。
この話、ホントは嫌いなんです。お殿様に秋刀魚を食べさせてやれよ、と思います。忠義だのナンだの言っといて、結局は保身に走る家来達。お殿様の孤独な様子が伝わってきて辛いのです。笑えるだけに、辛いのです。

関口屋…
前回の「おみね殺し」に続いて「強請り」
喬太郎の円朝って、なんだかモダンで面白いなあ。
この牡丹燈籠を通しで聴いてみたい。
そういう会を開いてくれないかしらん。
by bithoney | 2005-09-24 15:22 | :芝居浄瑠璃芋蛸南瓜
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泣くが嫌さに笑い候。

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