みなさんこんばんはラッシャー木村です。嘘です。天本ミツバチです。
松岡正剛が主宰する「ISIS立紙篇」の名物書評コーナー「千夜千冊」。
仕事として出版に携わっている方のみならず、
「本が好きー」
っつー方の多くがブックマークしてるンじゃないかしらん。
先日千冊分を超え、
(正しくは、千冊と一冊。つまり、「千夜プラス1」。
なんつってなんつって。ギャビン・ライアル。内藤陳。)
その圧倒的なボリュームに挟まれ、
己がページの間に住み着く小さい紙魚になったような感覚に惑ってしまう
ステキページなのでございます。
さて、その「
千夜千冊」っつータイトルに、
夜な夜な語り続けたシャハラザードの、
「
千夜一夜」に渡るその覚悟の香りを嗅ぎ取る方も多かろうと存じますが、
わたくしはどうも
池田高校、攻めダルマと呼ばれた故蔦文也監督でお馴染み、
「
千本ノック」のシゴキの汗臭さを鼻腔にツーンと感じていたのでございまス。
つらい仕事じゃあございませヌか。
「千冊書評を書くぞー」なんて公言するの。
子供の頃読書は好きでしたが、
夏休の宿題の読書感想文がすげえつまんねえ仕打ちだったのを思い出します。
義務と課されたとたんに重く感じるものでございますユエ。
ですから、書評がアップされる度、
いかに気ままに本を選び
時に思い出話を交えながら楽しげに書かれているとしても、
僭越ながら松岡正剛が少し気の毒にすら思えていたのでございます。
血を吐きながら続ける悲しいマラソン(C)ウルトラセブン ではあるまいか。と。
アニメ巨人の星のOPで、
広いグランドで「重いコンダラ」を辛そうに曳く星飛雄馬のようではないか、と。
(↑それは「重いコンダラ」ではなく「思い込んだら」ですヨ天本さん)
そう、松岡正剛が楽しげなのは「ポーズ」ではないか、と。
ですが「872冊目」で驚くようなコトを言い出したンです、松岡正剛ったら、
「陶淵明」の書評(この場合詩評?)なんですが、冒頭でこう言うんです。
「今夜は愉快だ。陶淵明が書ける。」
参りました。ああ、なんて自然に喜んでいるんだろう、と。
好きで書いてるヤツにはかなわねえなあ、、、と。
でも、
こうして、ほぼ日刊でブログを更新するようになって、
「今夜は愉快だ。陶淵明が書ける。」と言い切る松岡正剛の気持ちに
ちょっと近づけたような気がいたします。
書くのって楽しいやね。うん。